体操しようよ

菊地健雄の『体操しようよ』を観た。知らない間に公開されていて、そこまで上映館数も多くないっぽいから早めに観ておこうという感じで向かったけれどそこそこ良かった気がする。皆が同じ方向を向いて同じ動きをするっていうのが結構映画的なのか上手いことやられるので感動してしまう。

 

冒頭の食事の場面での草刈正雄木村文乃の座り方や、和久井映見の働いている喫茶店のカウンターのあり方だったり、人の配置や向きには意識的に演出されている感じがあった。室内での撮影の気合いの入り方からして凄かったけど撮影は佐々木靖之だった。

 

続けてステファノ・ソッリマの『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』を観た。どうも苦手なヴィルヌーヴの前作はまあ良い意味でも悪い意味でも癖があって全然ノレなかったけれど、今作はそこまで癖もなく観やすかった。

 

一番の盛り上がりと言っても良い砂埃舞う中での護送シーン、カーチェイス要素はないけど『マーシュランド』とか『アンダーカヴァー』っぽさもありという感じで良いけれど、銃撃戦がショック描写になってしまってるのはどうなのかと思う。個人的に好きなのは「これから始まりまっせ」みたいなお膳立てがしっかりされて且つ持続している銃撃戦なので。『ヒート』とか『毒戦』みたいな。

 

あとは国防長官?がジョシュ・ブローリンに指示をする場面での顔への影の乗り方とか黒があんまり画面に定着していないのがかっこよくなかった。あと一作目はあんまり覚えてなかったけどベニチオ・デル・トロってあんな感傷的なキャラだったっけ。

 

そして最近Ableton Liveを導入したのでビートを作ってるときによく使うようになった。tofubeatsのHARD-OFF BEATSで色んな人が使ってて気になっていたけれど、実際に触ってみると基本的なところは結構簡単にいじれるから導入して良かった。

 

これあればこんなこともできるなと思ってMixも作ってみました。そんなに上手くないですけどMixcloudに上げてみたので良かったら聴いてみてください。始めのOddiseeの曲の元ネタはISSUGIとPUNPEEが7INC TREEでビート作ってたのと同じですね。